共存のカタチを追い求め続けた過去②

こんばんは。やぎです。

 

 

 

昨日は葛飾花火大会に行ってきました!

一年に一度花火を見に行くという目標を今年も無事に達成いたしました^^

人はもちろん多いんだけどあの夏の匂いと雰囲気が何よりも好きなのよね。

 

余裕があったらもう一回どこかのに行こうかな~

 

 

 

さてさて中盤!

大体やりたいことをやり尽くして、このままでは状況が変わらないと気づいたやぎは最後の調査にでかけます。

 

これがラスト。ここで何も掴んで帰ってこれなかったら普通に就職していたかもしれない。

 

 

 

 

大学3年生手前、大学2年生の最後の春休み。

 

舞台はマレーシアのボルネオ島。(調べてみてね^^)

 


「共存する世界が創れない」「1つでも多くの命を助けたい」と思いつつも答えが出ないままもう一度同じ場へ。目的はボルネオ島で生態系の調査をすること、そして、動物や自然と人間の関係性と根本的な問題解決策を見つけること。

 

1人でホームステイして調査してって、結構命がけの渡航で親にもめちゃめちゃ心配かけたな。

そして私の無理なお願いを聞いて機会を作ってくれた教授には返しても返しきれない程感謝しています。

 
 
 
 
このままではだめだっていう何かに駆られて。
「共存」という疑問の答えを何とか出したいと思って。

ここで死んでもいいと決意する勢いで、飛行機に飛び乗りました。

 
 
 
 
 
 
当たり前だけど、本当にこれ以上ない時間をいただきました。
 
こんなに素晴らしい経験をこの年齢でさせていただいたことに今でも感謝してもしきれませんし、この時ここに行かなかったら今の私はないと思っています。
 
 
大きなワニがいる川を小さな手漕ぎボートで渡ったり、
毎日3食近くの川から採ったエビを食べたり、
雨水を沸騰させたものを飲み水として飲んだり、
蚊に刺されまくって足が原型をとどめていなかったり、
ゾウの糞を見ながら一日中ジャングルの中を歩いたり、
ヒルに背中を吸われすぎて背中が毎日血だらけだったり、


熱帯雨林なので毎日めちゃめちゃ雨に降られながらフィールドで活動していました。

 

 
そんな楽しい生活の中、私はある一つボルネオに関わる大きな問題について考えてた。
私はこの問題に向き合いたくて。多くの地域や環境で起こる軋轢を解決するためにも共通した手がかりを見つけたかった。
 
 
 


 パームやし

 
 
ボルネオ島熱帯雨林を遠くから見ると緑が多いように見えますが、全く違う。森林の代わりにパームやしという木が植えられています。
 

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この赤い実からとれる油のことをパーム油といい、化粧品や食品油、お菓子に記載されている植物油脂という油の原材料となる。

 

 

こういう記載を見たことがある人は多いのではないかな。

もしまだ見たことがない人は探してみてね^^

 

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食べ物だと、アイスとかカップラーメン、スナック菓子、チョコレート、マーガリンにつかわれている。そう考えると私たちの身の回りに植物油脂は溢れていて、つながりが深いことが分かる。
 
 
マレーシアやインドネシアで生産されたパーム油は日本を含む多くの国で消費され、私たちの生活になくてはならない存在になっていて。もちろん低コストで大量生産できるパームやしの需要は高く、マレーシアのボルネオ島に限らず、多くの熱帯地域で植えられている。
 
多く植えられることによって、既存の森林が削られ動物が住めない環境になり絶滅に追いやられているという悪循環が起こっていた。また、パーム自体が産業なので動物や虫にに食べられはいけないため農薬を多量に消費し、葉や実を食べようとして侵入したゾウやオラウータンを殺すことも多々あった。
 
一回目ツアーで行った時は、参加者のみんなで1人の消費者としてパーム油をできるだけ使わないようにしよう、そして周りの人から広めていこう、みたいな解決策を話し合って。でもそれって本質的な問題解決策じゃないよねって凄く思っていて。
 
というか、動物や環境界隈でディスカッションをしても本質的な解決先が出ないで法律を変えようとか言っている奴がとことん嫌いだった。みんなが本気で問題解決と向き合っていないような、どこか諦めてしまっているような、そんなディスカッションをする意味さえ見いだせない時期があった。
 
 
 
 
だから本当の答えが欲しかった。本気で守れる方法を見つけたかった。
 
 
 
そして、見つけてしまった。
ここからは二回目のお話。
 
 



資本主義社会の中で描かれる私たち

 
 

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もう一度マレーシアボルネオ島についてお話しすると。この上記の地図の右にある島がボルネオ島で。クアラルンプールがある方からは結構離れています。
 
 
ちなみにブルネイがあるのもボルネオ島

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これが島の地図。上マレーシア領、下インドネシア領で分かれています。パームやしは島全体に植えられていて。

 

インドネシアでは人口が爆発的に増えたため皆がきちんとした職に就けることはなく、仕事がないインドネシアの方々がマレーシア領に職を求めて難民(不法移民の方が適切かも)として来ていた。

そして、マレーシアに来てもやはり働き口がないのは変わらなくて、ほぼ夜逃げ状態で来ているのでパスポートも国籍?もない状態(どうやって入っているのだろう)。マレーシアで最低賃金を下回るとされるパームやし関係の職に付き、パームやしの下で住み込みで働いているのでした。

さっきも説明したけど、パームやしでは農薬を多量に使うのよね。そんな所に住み込みで働くインドネシア難民の人々の体調は当然崩れるし、奇形が生まれたり精神的にやられてしまったりする人も多かったみたい。
 
国籍もないので子供を学校に通わせることもできない(そもそも子供に学校が必要と思っているのかも謎)、低賃金で死ぬまで働かされて、農薬により寿命も長くはない。
(※全て現地の人から聞いた話なので本当かどうかはっきりはわかりません。ご了承ください。)
 
 
何なんだろうこの不条理な気持ちは。
なぜ世界ってこんなにも美しいのに上手く回らないのだろう。
みんなで幸せになれないのだろう。
 
????????????


 
私は今まで、パームやしの供給を減らすことやパーム油自体を使わないような生活を送る人が増えること。どういう森づくりをしたらいいのか、どういう施設があれば保護ができて、少しでもこの美しい森も守られるのではないか、という動物や環境のことばかり考えていました。
 
でも。そこに働かなくてはいけない理由があるということや難民(不法移民)として扱われること、パームやしがボルネオ島の主要な産業となっていて育てられていること等。
資本主義経済というか、そもそも難民と呼ばれる人々がそこで働かざるを得ない状況のような社会の仕組み自体から間違っているということに気がついたのはこの時。
 
 
その人たちが豊かに生活できれば。
子供を学校に通わせてパームについて教育することができれば。
そもそもパーム生産という仕事が無くなれば。
 
 
つまり、社会の仕組みや資本主義社会に組み込まれるような何かをすれば、この世界はもっと豊かになるし、人間によって理不尽に失われていく動物や自然が守れるかもしれないと思った。
 
 
動物学や保全学だけで守られない理由がわかったし、ずっと感じていたこのままでは「共存」が達成できないという限界の原因に対する答えや世界が一ミリも変わらなく感じた理由等、今までもやもやしていたものがはっきり見えた気がした。
 
当時ソーシャルビジネスという考え方や言葉が段々広がっていたり、ボルネオに行くまでに国際協力やビジネス界隈のイベントに多く参加していたこともあり、ビジネスで社会問題を解決する人がいるってことを知っていた私は、経営学と経済学と政治学のような資本主義社会の仕組みを学ぶような社会的な勉強をしなければならないと気づかされます。
 
 
 
私が彼らを守るために助けなければいけないのは人間であること。

この資本主義社会の中にいる以上お金の流れや仕組みを知らなければどこかで削られてしまうし、自分が本当にやりたいことができなくなってしまう。

 

資本主義社会の弱い立場でいる彼らを守るために経営学と経済学を学ぼうビジネスの勉強をしよう。起業しよう。と。

 彼らを最も守れる手段を取るために、ビジネスを学ぼうと決意しました。

 
 
 
 
そして帰ってきて速攻、ボルネオに行く前に出会ったビジネス界隈の方に連絡を取ります。どうしたらいいですか!!助けてください!って。なんだか今の状況みたい笑。
 
 
そして様々な人とお会いして投資や仮想通貨やブログについて教わったり、急に代表取締役の方に繋げていただけたりしました笑。その後、イベントで出会った仲間とTPをたてて1年半、現在に至るわけです。
 
 
 今回はその辺りは割愛で。
 また時間がある時にゆっくりお話いたします。
 
 
ここまで気づくのに随分時間をかけてしまったなあって後悔することがあるけど、私の脳内ではこれが恐らく最短だった。でも思考もしっかりつけないと結果に伴わない。思考寄りの人は行動重視にしてもいいかも。ね。
 
さて、4000文字×二回に及ぶ「共存のカタチを追い求め続けた過去」をおわらせていただこうかな。
過去編はざっくりここで終了です。
 
 
次回もお楽しみに。
 
 
 
やぎ